第39回 春の山陰民窯展【米子天満屋】
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や温かみを表現しようと挑戦し続けている。近年はなじみ深い日本海の「海の青色」を意識した器などを作っている。生活の中で器を手に取って、ほっとしたひとときを過ごしてもらえるように心を込めて作陶している。焼」を、先代の故山下碩夫が1970年に再興。台は深く削り、重厚なわりに軽く色は渋い。2009年に2代目として跡を継ぎ、白磁、染付け、黒刷毛を中心に、磁器作りに打ち込んでいる。使い心地が良く、日々の暮らしに自然と溶け込むものを心掛けている。緑釉を基調に皆生海岸や日野川の砂鉄などを釉薬や加飾として用いている。陶法を受け継ぎながらも、新しい風を吹き込もうと挑戦を続ける。陶芸教室にも力を入れ、子どもから大人まで幅広い層に作陶の楽しさを伝えている。窯芝原信也(鳥取市古海)2009年に千代川のほど近くに窯を構えた。日々うわぐすりを研究し、地元の自然の美しさ焼平田俊之(岩美町浦富)浦富海岸の港町、田後近辺の山中から陶石を運び、1855年に開窯した。鳥取藩の廃藩とともに途絶えていた「浦富安藤青磁(米子市皆生温泉)江戸期から伝わる法勝寺窯の脇窯として約60年前に初代・嘉章さんが開窯。現在は、二代目の釉三さん、三代目の青磁さんの二人で作陶している。家製の釉薬を使う。黒と緑のシンプルな染め分け、梅やアヤメなど素朴な絵柄が、味わいと温かさを醸し出している。伝統を継承しつつ、飽きのこない器作りを目指している。るの意を込めて屋号は「根‐ne.(ねね)」とした。法を取り入れながら、食卓に彩りを添える使い絵を描くことが好きなこともあり、掻(か)き落としの技法を取り入れた器をはじめ置物に至るまで幅広く制作。「思ったことを形にできるようチャレンジしていきたい」と励んでいる。「『身近な存在』を使う、育てる、眺める、をテーマにろくろを回す。それが私のスタイルです」と話す。夏に日吉津村から米子市淀江町に工房を移転。鉄釉(てつゆう)の美しい発色が魅力の玉鋼燿天開窯24年。「これからも普段使いにちょうど良い器や心和む作品を作っていきたい」と話す。近年は干支(えと)の置物作りも恒例になった。年は白色のマット釉や濃い青色の呉須(ごす)釉も手掛け、多彩な色調とデザイン、温もりのある作品をつくり出す。「島根県ふるさと伝統工芸品」に認定されている。今年は、数種類の辰砂釉を使い、掛け分けした作品を新しく出品する。作風に特徴がある。焼小林遼司(鳥取市河原町)江戸時代の末期(1837年)に開窯。現在は6代目孝男さん、7代目遼司さんの2人で作陶。初代より地元産出の粘土、自奈良県の短大で陶芸を学んだ後、国造焼窯元(倉吉市)での修行などを経て2010年に開窯。名字から一字を取り、陶芸の「根」を広げ焼河本 山陰の霊峰大山を西に、東に打吹山を望む、倉吉は久米の里に窯がある。暮らしの中で日々生活に潤いを与える器。高 「気が付くとよく使っている、いつもそばにある」と言ってもらえることがうれしくて、それを励みに続けてきた。22年の幕末に開窯以来、150年続く窯元。石灰釉の上にかけられた辰砂(しんしゃ)が醸し出す鮮やかな赤で知られる。近慶(倉吉市福光)陶工房彩白岩見ひとみ(鳥取市河原町)鳥取因幡焼三木健太郎(鳥取市国府町)国造焼窯元山本佳靖(倉吉市不入岡)大山焼久古窯鈴木治道(伯耆町久古) 「こんな器で食べてみたい」との思いを形に皿やカップのほか、ケーキドームなどの磁器を手掛ける。一人で向き合える陶芸の道を志して佐賀県立有田窯業大学校卒業後、2017年に開窯。花や幾何学模様など一つ一つ絵付けし、自分の色、個性を大切にしたものづくりを目指す。窯元名は、新たに始めるとの意を重ね、「いろはにほへと」から名付けた。やすい食器や、現代のしつらえに合った器を中心に制作。地元で採れる天然の木灰などを独自に調合した釉薬に挑戦している。明治の半ばごろに倉吉市不入岡地区の陶土が焼き物に適すことから築窯された。近くに伯耆国造をまつった塚の「こくぞうさん」にあやかり、後年に国造焼として開窯した。焼締窯変(やきしめようへん)によるつぼや花器などが特徴的だが、釉薬を用いた生活器もそろえる。シンプルで使いやすい器作りを手掛け、4代目の佳靖さんが新しい造形を研究しながら作陶に取り組む。大山焼は大山寺洞明院12代禅空導師が焼き物を作ったのが起源。久古窯は先代の敏之さんが1970年に開窯した。多種多様な釉薬を使った器が特徴。目(たまはがねようてんもく)が代表作品。日用的に使う器は軽く、使いやすくをモットーに制作している。亀尾志郎(安来市広瀬町)郷の広瀬で開窯。窯名は、祖父が愛用した茶室の名にちなんだという。作陶を志し、茨城の笠間焼、京都・宇治、マレーシアで修業と制作に打ち込んだ。普段使いの食器類を中心に花瓶や香炉などを手掛ける。鉄絵、粉引、青釉を用い、かき落としで唐草や草模様を立体的に魅せる京都の伝統工芸専門学校在学中に京都の窯元に弟子入り。2013年に帰鳥して開窯した。民芸の技1979年に故陶工房錦山焼窯元中島剛史(安来市黒井田町)   くご浦富 福光瑞 牛 ば   ノ 戸とは         本海新聞   取 根 子 市社( 玄げん   ずい    うらどめ法ほっし勝ょう寺じ焼やき皆かい生け窯がまがまやきうし  やきとうこうぼう      ね根ね ―ne.西根絵理子(鳥取市古海)ふくみつやき陶とう工こう房ぼうアッシュワーク足塚由江(米子市淀江町)きんざんやきかまもととっこくだいせんやき出いず雲も広ひろ瀬せ・ほ方う円えん窯がまとうこうぼう いろとり いなやきぞうやきかまもとがま 1月16日(木)〜1月27日(月)午前10時〜午後6時米子天満屋 4階催場●と き ●ところ  後             援/鳥県・島鳥取県伝統工芸士会・島根県陶器振興会BSS山陰放送・日本海テレビDARAZFMTSKさんいん中央テレビ・中海テレビ放送県・米主催/山陰民窯展実行委員会新日(順不同)最終日は午後5時閉場)店休日なし民窯発祥の地といわれている山陰には、多数の窯元があり、日々創作活動に打ち込んでいます。作家がその心と技を託した感性ある自由な造形たちは、山陰の風土そのものともいえるでしょう。炎が造り上げた作品たちは伝統を踏まえながら今もなお、その熱を絶やすことなく現代にその姿を残しています。鳥取11、島根23の計34窯元と特別出展の  木工芸作家が近作約1万点を出品し、民器ならではのぬくもりのある展観を繰り広げます。出展者のプロフィールを紹介します。  の   ■窯元実演■陶芸体験■絵付け教室■千円均一コーナー■アウトレットコーナー16日(木)午前10時〜 5,000円(税込)以上お買上げの先着35名様に夫婦茶碗セットなどプレゼント■チャリティーコーナー■「大徳利・大杯」容量当てクイズ■窯元当てクイズ ■お買上げ抽選会《会期中》■幼稚園児の陶芸作品展≪会期中≫ 16日(木)〜26日(日) 午前11時〜16日(木)〜26日(日) 午後2時〜18日(土)、19日(日)25日(土)、26日(日)いずれも午後1時〜17日(金) 午前10時〜◆作品1点を千円(税込)で販売 (35点のみ)21日(火) 午前10時〜◆作品を千円(税込)均一で販売(なくなり次第終了)23日(木) 午前10時〜◆お得な価格で販売(なくなり次第終了)16日(木)〜26日(日)◆正解発表 26日(日)午後4時◆応募期間 16日(木)〜21日(火)◆正解発表 22日(水)〜27日(月)お買上げ5,000円(税込)毎に1回ガラポン抽選◆出展者の作品やお買物券が当たる !◆鳥取県西部の幼稚園児の絵付け作品を展示島根県島根県鳥取県鳥取県初日限定 先着プレゼントEVENT[[第39回第39回春春のの山山陰陰民民窯窯展展[[

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