美術画廊VRギャラリー アーカイブ

【美術画廊】
生誕120年 荻須高徳展 
2022年3月2日(水) ~ 3月8日(火)

ごあんない
生涯にわたりパリの街並みを描き続けた「最もフランス的な日本人」、荻須高徳の生誕120年を記念し展覧会を開催いたします。1901年愛知県に生まれた荻須高徳は東京美術学校(現・東京藝術大学)の西洋画科に入学、1927年に同校を卒業後フランスに渡り、その後50年以上にわたって人生の大半をパリで過ごし、1986年、パリのアトリエで制作中に倒れ帰らぬ人となるまでパリを愛し続けました。
パリの街並みを単に外形的に美しく描くのではなく、街の記憶や歴史、そこに生活する人々の暮らしの息づかいまでも、その温かい眼差しで捉えて描きました。その大胆な構図と温かみのある色調で描く荻須独自の画風は、日本人はもちろん、ヨーロッパの多くの人々を今なお魅了し続けています。
今展覧会では遺族のご協力により初期から最晩年に至るまでの秀作約25点を一堂に展覧致します。是非この機会にご高覧賜りますよう、ご案内申しあげます。

荻須高徳とパトロン

1927年秋、希望を胸に佐伯祐三を頼って渡仏した荻須を含む若き日本人画家数名であったが、翌28年の佐伯の死や更に翌29年の世界恐慌によりほとんどの画家が帰国を余儀なくされました。
そんな情勢下で荻須だけが数人のパトロンに支えられ、取り分けジュネーブの宝石商であるバッサンジェ兄弟の多大なる支援によりフランスのみならずその後荻須が欧州で活躍する転機となっていきました。
渡仏から戦前までの荻須芸術は、欧州のパトロン達によって支えられたと言っても過言ではありません。


【美術ギャラリー】
石田和也 陶展 
-螺法、そして備前磁器へ- 
2022年3月2日(水) ~ 3月8日(火)

備前土に白泥を用いることで、貝殻や地層の如く自然な表情を纏った-螺法作品-を自分なりの造形とし取り組んできました。
昨年、初めて触れ合う素材で備前市の三石で採掘される鉱物(磁器の原料)を用いた新たな表現へ挑戦しています。
これまで積み上げて来た仕事、これから挑戦していきたい仕事、この度の個展では別軸で展開する作品を通し石田和也陶芸の世界へ触れて頂けますと幸いです。

石田 和也 略歴

◇石田 和也 (35歳)

1986年 岡山県備前市伊部生まれ
2007年 備前焼人間国宝 伊勢崎淳氏に師事
2010年 渡英、イギリスの工房で経験を積む
2013年 備前市伊部に工房を構え独立
2016年 Oxford大学より客員教授として招聘
2017年 Ceramic Art London 出展
2019年 アーティスト インレジデンス(NC,USA)
2021年 個展 銀座 galerie La
    グループ展 柿傳ギャラリー(新宿)
    備前磁器を使った作品制作に取り組む